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KEEPメンテ工法 VMクリアとは

コンクリート構造物は中性化、塩害などによる劣化機構により変状が生じ、変状箇所のコンクリート部材の一部が破片として落下することがあります。このような第三者災害を未然に防ぐことを目的とした工法をコンクリート片はく落対策工法と言います。
『ボンド KEEPメンテ工法VMクリア』は、コンクリート片はく落対策工法の中でも強靭で透明なポリウレアウレタン樹脂を塗布するだけで、可視化可能なクリアな皮膜を形成する画期的なはく落防止対策工法です。特に、点検時により安全、簡単、確実に点検業務を行うための手助けとなる工法となります。

施工仕様

当該工法は耐荷性能が1.5kN以上の規格を担保する『標準仕様(仕上材:1.00kg/㎡)』と耐荷性能が1.0kN以上の規格を担保する『簡易仕様(仕上材:0.60kg/㎡)』の2種類の工法を取り揃えており、施工対象や目的、予算に応じた工法選定が可能となります。
工程 商品名 主成分 標準
塗布量
施工方法 次工程までの間隔
(23℃)
プライマー工 ボンドVM
クリアプライマー
1液型
ポリウレタン
0.12kg/㎡ ローラー・ハケ 1時間~5日
仕上げ工(標準仕様) ボンドVM
クリア
2液型
ポリウレアウレタン
1.0kg/㎡ コテ・ヘラ
仕上げ工(簡易仕様) 0.6kg/㎡ コテ・ヘラ

施工方法

下地処理

コンクリート表面を研磨清掃し、劣化部を除去した後、表面を平滑にする。
(ひび割れ、断面欠損は別途補修が必要)
プライマー工

下地が乾燥していること(含水率8%以下、ケット科学研究所製:ココ-HI500型又は520型)を確認した後、「ボンド VMクリア プライマー」をローラーなどで均一に塗布する(塗布量:0.12kg/㎡)。
(次工程までの間隔(23℃):1時間〜5日)
仕上げ工

指触硬化を確認した後、「ボンド VMクリア」をコテなどで塗布する
(塗布量:標準施工仕様 1.0kg/m2、簡易施工仕様 0.6kg/㎡)。
施工完了

※各温度での次工程までの間隔は施工要領書をご参照ください。

優れた6つの特長

  • 1良好な下地視認性を確保
    施工見本(標準仕様)
  • 2変色により変状がわかりやすい
  • 31日施工
    最短1日施工により工期短縮を図れます。
  • 4塗るだけ施工
    ポリウレアウレタンを塗布するだけ
    良好な押抜き強度を発揮します。
    項目 評価基準 結果(乾燥状態)
    耐荷性 標準 Φ10cmあたりの
    押抜き荷量1.5kN以上
    荷重:1.8kN
    簡易 Φ10cmあたりの
    押抜き荷量0.5kN以上
    荷重:1.4kN
  • 5氷点下施工にも対応
    温度養生のための時間や費用を低減できます。
    施工可能温度領域
    年度末(3月)工期の工事においては、はく落防止工の施工が12月~2月に実施されることが多く、しばしば5℃を下回ります。ボンドKEEPメンテ工法VMクリアは-5℃環境下でも温度養生なくして施工可能であることと、施工管理が簡略化されることより円滑に工事を進行することが可能です。
  • 6耐久性良好
    遮塩性、酸素遮断性、水蒸気遮断性、中性化阻止性が良好で、
    優れたコンクリート表面保護性能を有します。

    ※NEXCO構造物施工管理要領(平成29年7月)コンクリート表面被覆の性能照査項目合格

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