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タイル張り仕上げ 外壁剥離・剥落のメカニズム

外壁は、タイル、モルタル、コンクリート躯体で構成される積層構造をしています。これらの材料は外部からの温度や湿度によって膨張と収縮を繰り返します。
しかし、膨張係数の違いによって、各構成材に異なった伸縮(ディファレンシャルムーブメント=相対ひずみ)が日々発生し、材料間に疲労が蓄積することで、剥離・剥落が生じてしまいます。

従来工法は、低コストで修繕できるが
点検・補修にコストが必要。

剥離・剥落につながる浮きには、下記補修工法で充分対応可能です。補修部分が少なければ比較的低コストで修繕できます。
しかしながらその後、新たな不具合に対する予防にはならず、こまめに点検・補修を繰り返す必要があり、ランニングコストがかかってしまいます。また、従来のピンネット工法では、ランニングコストが抑えられますが既存のタイル張り仕上げ外壁の風合いを残すことができません。

浮きの生じる部位と補修方法

アクアバインド工法とは

工法の概要

  • UR都市機構の定める品質判定基準を満たす

    外壁複合改修工法として性能を有する工法

  • 施工技術者認定制度

    認定技術者による施工品質管理

  • 第三者賠償責任保険付

    (工事完了後)

※劣化状況によっては、従来の工法を施しての事前補修が必要となる場合があります。

「ボンド アクアバインド工法」は、壁面全体をタイル中央部から施工されたステンレスアンカーピンで躯体に固定し1液型水性ウレタン樹脂で一体化することにより、将来にわたって外壁タイルの剥落を防止すると共に、既存タイルの風合いを活かすことが可能な外壁リニューアルシステムです。

構成断面図

工法適用条件

  • ①アンカーピンの引抜き強度はエポキシ樹脂併用で1,800N以上あること。
  • ②アンカーピンをコンクリート躯体に25mm以上埋め込むことができること。(コンクリート下地の場合)
  • ③建物の高さは45m以下であること。(コンクリート下地の場合)
  • ④タイルは磁器質・せっ器質とし、平面または凹凸の小さい面状であること。
  • ⑤タイルは光触媒加工がされていないこと。
  • ⑥タイルに防汚コーティングなど特殊塗材の施工がないこと。
  • ⑦タイルのサイズは2丁掛け以下であること。

※これらの条件を満たさない場合は、別途お問い合わせください。
※ALCパネル・押出成形セメント(ECP)に関しては、標準施工マニュアルをご参照ください。

※改良のため性状、性能を変更する場合があります。予めご了承くださいますようお願いいたします。
(記載の性状等は2022年4月現在のものです。不明の点はお問い合わせ願います。)

※国際単位系(SI)による数値の換算は、1kgf=9.8N、1cP=1mPa・s、1kgf・cm=9.8×10 -2J、1MPa=1N/mm2です。 1N/mm2は約10.2kgf/cm2に相当します。

本資料の技術情報、標準処方例は当社の試験、研究に基づいたもので、信頼しうるものと考えますが、記載の諸性能および諸特性などは、材料や使用条件などにより本資料と異なる結果を生ずることがあります。実際の諸性能、諸特性などについては、ご需要家各位で試験、研究ならびに検討の上、ご使用いただきますようお願いいたします。
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