環境・社会への取り組み

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特集1 多様な条件に対応する製品が、さまざまな建造物の建設・維持や、環境保全に役立っています。

サンゴ礁の修復・再生にコニシの「水中ボンド」が使われています。 谷口洋基氏
コニシの接着剤は、圧倒的な水量にさらされるダム、何トンもの重さに耐える必要のある橋梁やビル、劣化が進む文化財など、さまざまな場面で使われています。そこには、多様な条件に適した特性を見出し、製品化するコニシの高い技術が生かされています。その一つとして、水中でも作業が可能でかつ、高い強度と耐久性を発揮し、安全性にも優れた「水中ボンド」が、サンゴの修復・再生に役立てられています。

世界規模で危機にひんするサンゴ礁と豊かな海。

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護岸工事などで取り除かれたキクメイシ。研究所で保護し、その後海に再移植します。

サンゴ礁は、十分な光が届く透明度の高い海でしか形成されません。その内側や周辺は多種多様な生物の棲み家となるため、海の水質保全だけでなく、生物多様性維持の側面からも重要なものと考えられています。
そのサンゴ礁が今、世界中で深刻な危機にさらされています。日本で最も多くのサンゴ礁が見られる沖縄県の海域でも、海水温上昇が原因とみられる白化現象やサンゴを食い荒らすオニヒトデの大量発生などによって急激に減少しています。ここ阿嘉島を含む慶良間列島は、沖縄県の中でも豊かなサンゴが生息する場所として知られてきましたが、十数年前に比べると見る影もなくなってしまいました。

サンゴ礁を再生し青い海を取り戻す阿嘉島臨海研究所の研究・活動。

阿嘉島臨海研究所は、サンゴをはじめとした海洋生物の研究施設として1989年に設立されました。本物のサンゴや海を相手に調査・研究を行えるため、国内外から数多くの研究者が訪れ、いまや日本のサンゴ礁研究にとってなくてはならない拠点となっています。
研究成果の一つとして、世界で初めて有性生殖による本格的なサンゴの養殖に成功したのは、2005年のことでした。現在、研究の一方で、養殖したサンゴを海へ移植し、サンゴ礁を再生しようという試みを続けています。養殖だけでなく、護岸工事などで除去されるサンゴを引き取り、他の場所に植え替える活動にも取り組んでいます。

サンゴの成長

<サンゴの卵>
サンゴは、イソギンチャクなどと同じ仲間の動物です。
<プラヌラ幼生> (水中を泳ぐ)
<稚サンゴ>
(イソギンチャク状)
プラヌラ幼生が海底に着生。
タイル、または棒の基盤状で成長。
<海底に移植>
褐虫藻という藻類を共生させ、光合成します。

水に強く、耐久性の高い「水中ボンド」でサンゴを海底に固定。

養殖カゴの中で5~10cmに育ったサンゴを海底に移植。荒い海の中でも剥がれないよう「水中ボンド」で固定します。

タイル状やスティック状の基盤に育てた稚サンゴを海中の岩に固定したり、工事で除去されたサンゴを他の場所に移植する際に活用しているのが「水中ボンド」です。
もちろん海水や生態系に重大な影響を与えない事が大切ですが、サンゴが成長して自らの骨格で岩に張りつくまでには長い年月を要する上、この地域は台風が多く、しばしば海が荒れます。そのため接着剤には厳しい条件下でも剥がれない強度と耐久性が必要です。こうした点でコニシの「水中ボンド」は優れていると実感しています。
サンゴの研究、再生活動は、地元の方々をはじめ、多くの人の協力のもとに成り立っています。子どもたちと一緒にサンゴの産卵観察や移植を行うなど、地元の理解と協力を得る中で、地域の自然環境に対する人々の意識も変わってきました。こうした取り組みが、サンゴ礁の再生だけでなく、地球全体の環境保全につながっていくことを願っています。

適剤適所 さまざまなシーンで活躍するコニシの製品

補強用鋼板など重量物をしっかり接着

高速道路などの橋脚補強に使用される鋼板や繊維シートの固定・補強にも接着剤が使用されます。大地震を想定した土木構造物の補修・補強にも高性能の接着剤は欠かせません。

ダムなどの嵩上げ・拡幅工事で

橋梁をはじめトンネル、ダム、その他のコンクリート構造物の補修工事には既存のコンクリート面と新しいコンクリートを定着させるために、濡れた表面の接着が得意なエポキシ樹脂系のプライマーが活躍します。

毎日数十万人が歩行する駅のホームで

駅ホームの乗車位置案内や、バリアフリーに関する路上標識などは安全で長持ちするよう、さまざまな性能が要求されます。ここでもコニシの耐候性・耐磨耗性に優れた接着技術が生かされています。

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