施工手順
下地処理
○下地劣化部の補修
必要に応じて、ひび割れ・浮き・欠損部などの補修を行う。
ひび割れ0.2mm~「ボンド シリンダー工法」等
浮き0.25㎡以上に対して「ボンドピンニング工法® 」(4本/㎡)
「ボンド CPアンカーピン工法」(4本/㎡)
○高圧水洗浄(15MPa以上)
高圧洗浄機を用いて下地を洗浄する。
※必要に応じて希塩酸系洗浄剤にて洗浄する。
洗浄後は、よく洗い流すこと。(残っていると付着不良や白濁等の原因となる。)
※洗浄後、目地は充分に乾燥させる。
目地詰め
目地深さが3mm以上、目地部に欠損がある場合は目地詰めを行い、目地深さを3mm未満とする。
目地詰め後は、目地モルタルの硬化前に、スポンジ等を用いてタイル表面のモルタルを拭き取る。
翌日、ブラシ等を用いて清水若しくは希塩酸にてタイル表面に残った目地モルタルを洗浄する。
アンカーピン施工(コンクリート)
アンカーピン施工位置はタイル中央部とする。
マーキング
- 側壁は4本/㎡以上、パラペット天端は6本/㎡以上。
ドリル穿孔
- 無振動ドリル(径5mm)を用いて所定の深さまで穿孔する。
穿孔深さはアンカーピン長さ+5mmで躯体に25mm以上挿入できること。
座掘り
- アンカーピンの径に合わせた座掘り(径6.5mm)を行う。
CPアンカーピン施工
- 「ボンド CPアンカーピンE550又はE570」を挿入し、拡張子を打ち込み棒で打ち込みコンクリート躯体に固定する。
樹脂注入
- アンカーピン頭頂部から「ボンド E208」または「ボンド E209」を注入する。
●1穴あたりの注入量
浮きのある場合…30g/穴
浮きのない場合…CPアンカーピンE550 1.0g/穴
CPアンカーピンE570 1.5g/穴
CPキャップ施工
- アンカーピン頭部に「ボンド CPキャップ 6.5」を装着する。
アンカーピン施工(ALCパネル)
アンカーピン施工位置はタイル中央部とする。
マーキング
- 側壁は4本/㎡以上、パラペット天端は6本/㎡以上。
ドリル穿孔
- 無振動ドリル(径6.5mm)を用いて所定の深さまで穿孔する。
穿孔深さはアンカーピン長さ+5mmで躯体に25mm以上挿入できること。
座掘り
- アンカーピンの径に合わせた座掘り(径9.0mm)を行う。
CPアンカーピン施工
- 「ボンド CPアンカーピン AL670」を挿入し、拡張子を打ち込み棒で打ち込みALCパネルに固定する。
樹脂注入
- アンカーピン頭頂部から「ボンド E208」または「ボンド E209」を注入する。
●1穴あたりの注入量
浮きのある場合…30g/穴
浮きのない場合…CPアンカーピン AL670 1.5g/穴
CPキャップ施工
- アンカーピン頭部に「ボンド CPキャップ 9.0」を装着する。
アンカーピン施工(押出成形セメント)
アンカーピン施工位置はタイル中央部とする。
マーキング
- 側壁は4本/㎡以上、パラペット天端は6本/㎡以上。
ドリル穿孔
- 無振動ドリル(径5mm)を用いて穿孔する。
穿孔位置は押出成形セメント板(ECP)の中空部とし、パネル支持スパン(L)の中央部(L/3)は穿孔しないものとする。
※窓まわりの短尺品は、(L/3)を適用しない。
座掘り
- アンカーピンの径に合わせた座掘り(径6.5mm)を行う。
CPアンカーピン施工
- 「ボンド CPアンカーピン E535」を挿入し、拡張子を打ち込み棒で打ち込み押出成形セメント板(ECP)に固定する。
樹脂注入
- アンカーピン頭頂部から「ボンド E208」または「ボンド E209」を注入する。
●1穴あたりの注入量
CPアンカーピン E535 0.3g/穴
CPキャップ施工
- アンカーピン頭部に「ボンド CPキャップ 6.5」を装着する。
プライマー塗布
(ボンド クリアプライマー:4kg/ 缶)
成分が沈降している場合があるため、使用前に缶をよく振ってから使用すること。中毛ローラーを用い、目地部に確実に塗布されるよう施工する。
■標準塗布量 : 0.1~0.15kg/㎡
中塗り塗布①
(ボンド アクアバインドZ:16kg/ 缶)
中毛(無泡)ローラー(専用ローラー:大塚刷毛製造(株)製「WAKABA」)を用いて、タイル面、目地部に対して塗り残しのないよう塗布する。
■標準塗布量 : 0.3~0.35kg/㎡
中塗り塗布②
(ボンド アクアバインドZ:16kg/ 缶)
施工前に中塗り1 回目が充分に乾燥していることを確認する。
中塗り1 回目と同様の手順で「ボンド アクアバインドZ」を全面に塗布する。
■標準塗布量 : 0.3kg/㎡
中塗り塗布③
(ボンド アクアバインドZ:16kg/ 缶)
中塗り2回目と同様の手順で「ボンド アクアバインドZ」を全面に塗布し、必要に応じて砂骨ローラー(標準目)を用いてパターン付けを行う。
※塗布した中塗りの乾燥が進むと、砂骨ローラーでのパターン付けが困難となるため、中塗り3回目塗布後10 分以内に砂骨ローラーによるパターン付けを行うこと。
■標準塗布量 : 0.3kg/㎡
膜厚検査
●トップコート施工前に専用膜厚計を用い膜厚を測定する。
●測定は「ボンド CPキャップ」頭部にて行い、膜厚が確保できていることを確認する。
剥落防止性能は中塗り材(ボンド アクアバインドZ)の膜厚に依存します。「ボンド アクアバインド工法」は専用の膜厚計により膜厚を測定することで剥落防止性能を有する膜厚の確認ができます。
膜厚判断基準
平均値が250μm以上かつ最低値が200μm以上であること。
トップコート施工①②
(ボンド アクアトップコート:16kg/ 缶)
施工前に気温、湿度、中塗りが充分に乾燥していることを確認する。
※トップコート施工は、必ず中塗り3 回目の施工翌日以降とする。
(中塗りの乾燥が充分でない場合、リフティングが生じる)
つや消し剤が沈降している場合があるためミキサーを用いて充分に攪拌し、均一になったことを確認してから使用すること。
中毛ローラーを用い、ムラ無く塗布する。
適切な養生時間が経過し、表面が充分に乾燥していることを確認した後、1回目と同様の手順でトップコート2回目を塗布する。
■標準塗布量 : 0.06~0.075kg/㎡ ×2回
各塗り継ぎ時間は季節によって異なりますので「使用材料の塗り継ぎ目安時間」を参照してください。
使用材料の塗り継ぎ目安時間
- ※各塗布工程は、上記の養生時間経過後に指触でタックがないことを確認し、塗り継ぎを行う。
- ※上記は目安であり、実際の使用条件(塗布量、日射、風、湿度など)によって変動します。
- ※夜間など5℃を下回った時間帯は、上記養生時間に含まれません。
表は横にスクロールしてご覧戴けます。
注意事項
- ○タイルにより仕上がりの風合いが変わることがあります。
- ○タイル目地の意匠性は既存と異なります。
- ○斜壁部は保証期間が通常仕様とは異なりますので、別途、お問い合わせください。
- ○「ボンド クリアプライマー」は開封後速やかに使い切り、開封状態で放置しないでください。
- ○「ボンド アクアバインドZ」を、多湿環境下で塗布した場合、塗膜のワレやリフティング、白化が起きるため、雨天時・施工後の降雨が予想される場合は絶対に施工しないでください。
- ○「ボンド アクアバインドZ」はコテ等を用いて厚く塗布した場合、塗膜のワレが生じる可能性があるため、必ず専用ローラーで施工してください。
- ○必ずトップコート施工前に、膜厚計を用いて膜厚を測定してください。
- ○原則として気温5℃〜35℃、湿度85%未満の環境で施工してください。
特に冬季は施工条件が厳しくなる場合があるため、事前に充分な打ち合わせをお願いします。
- ○背面水の影響により白濁することがあります。
- ○塗膜の膨れや白化につながる場合があるため、著しい結露の生じる場所での施工は避けてください。