コニシ150年のあゆみ

コニシは大阪の道修町で1870年に
薬種問屋として創業したのが始まりで
2020年11月創業150年を
迎えました。
明治から令和までの
コニシ150年の歴史をご紹介いたします。

Chapter 01

コニシの創業の歩み

~二人の小西儀助~

初代小西儀助は、大阪伏見町の薬種商に奉公後、道修町にある薬種商を買い取り、1870(明治3)年、小西屋の商号で本格的な薬種商を始める。進取の精神にあふれる初代儀助は、当時珍しかった洋酒の製造に乗り出す。しかし設備投資などがかかり莫大な借金を抱え込むこととなった。この経営危機を救ったのが、後の二代目儀助となる奉公人の北村伝次郎である。この時、奉公を始めてからわずか2ヶ月しか経たない伝次郎が、寝る間も惜しんで当時大阪ではできる者が少なかった薬をきざむ作業に励み、3年で借金をすっかり返済。そしてその働きが認められ初代儀助の長女と結婚、その後もますます商才を発揮し、ビール「朝日麦酒」や葡萄酒「赤門印葡萄酒」を世に送り出した。伝次郎は儀助を襲名し、名実ともに二代目小西儀助として小西屋を経営していくこととなる。

初代小西義助

二代目小西儀助

赤門印葡萄酒 広告写真

Chapter 02

経営の近代化

~株式会社へ改組~

1903(明治36)年、大阪道修町に3年の工期を経て小西屋の屋敷兼社屋(現「重要文化財旧小西家住宅)が完成。薬種問屋業に専念し、輸入アルコール、工業薬品、洋酒や食料品を扱う大阪でも指折りの大店へと成長。大正時代に入り、二代目儀助は合資会社小西商店を設立。その後、1925(大正14)年には株式会社小西儀助商店を設立する。この当時はエチルアルコールや輸入アルコール飲料に関しては、国内シェア40%をカバーするほどに成長、「アルコールの小西」として名が高まる。
日中戦争が勃発し太平洋戦争へと突入すると、重要なアルコール類も専売制となり、事実上の開店休業状態となっていた小西儀助商店だったが、戦後は積極的な営業活動が実り、化成品の商社として基盤を着々と築いていく。しかしそんな中、既存事業のみでは発展が期待できないという危惧から将来性のある自社製品の開発をめざし、合成接着剤の研究に着手する。「ボンドのコニシ」としての社運を決する時が訪れようとしていた。

大正初期の小西屋

月浪印局方エタノールラベル

アサヒ印燃料用アルコールラベル

Chapter 03

「ボンド」の誕生

~木工用が日本を驚かせた~

1952(昭和27)年、いよいよ合成接着剤「ボンド」第1号が市場にデビュー。まずは製袋用と無線綴製本用が発売される。無線綴製本とは糸や針金を使わずに背表紙を糊だけで接着する方法で、当時、強力な接着力を誇る「ボンド」はすぐさま電話帳の製本に採用され、順調な滑り出しを迎える。こうした中、偶然にもボンドで下駄の継ぎ歯がよくつく事がわかり、木工用のボンドの開発に着手。日本初の木工用エマルジョン接着剤の開発に成功。発売と同時に家具・建具業界に一気に広まり好評を集めた。

ボンドBシリーズ

ボンドCHシリーズ

Chapter 04

新製品開発ラッシュ

~高度経済成長時代の到来~

製品開発はますます波にのり、多品種化が進む。家庭用分野でもチューブ入りの「ボンド木工用」を発売、学校教材用として好評を集め、「ボンちゃんマーク」をトレードマークに家庭用接着剤を拡充し、文具業界へも本格的な参入を果たした。営業網も支店・営業所・工場が次々に開設され、全国にネットワークが完成。
並行して建設ラッシュにわく国内市場へ、合成ゴム系接着剤、通称「速乾ボンド」を投入。日本住宅公団(当時)の指定接着剤となるなど、建築現場の施工用として威力を発揮する。また土木建築業界へもエポキシ系接着剤やシーリング材で本格的に参入した。

一般工作用

名古屋支店

速乾ボンド

大阪工場

Chapter 05

株式を上場

~小西からコニシへ~

1976(昭和51)年、㈱小西儀助商店からコニシ㈱に社名を変更しさらなる飛躍を目指す。製品では樹脂モルタルやタイル張り用接着剤、高強度両面テープなど、市場ニーズに応える新製品開発は一層活発に。また、公共工事におけるボンドの活躍の場も広がり飛躍の時代となった。
そして翌1994(平成6)年に念願の大阪証券取引所市場第二部上場を、1997(平成9)年には東京証券取引所・大阪証券取引所市場第一部上場を果たした。

二部上場時新聞広告

Chapter 06

第3の柱 創出へ

~土木建設事業の拡大~

2000年に入り、循環型社会の形成に向けて、高度経済成長期に建てられた建築物ストックや、橋梁、道路、トンネルなどの社会資本ストックをいかに延命させるかということが重要視され始める。建物の外壁補修、シーリング工事など、従来は建築分野が中心であったコニシだが、これらで培った技術を進化させ、橋梁や高速道路のはく落工事や耐震補強工事など、様々な土木の分野で製品や工法が活用され始める。また関係会社を中心とする社会インフラの補修・補強工事請負事業も順調に成長。こうして「土木建設」が「化成品」、「ボンド」に次ぐ第3の柱となった。

Chapter 07

150年のその先も

~未来へつなげる~

そして現在。創業からの流れを汲む「化成品」、接着剤メーカーとしての「ボンド」、社会インフラ・建築ストックの維持・補修を目的とした「土木建設」。この3本の柱で、多様な「つなげる」を提供し続けているコニシ。これからも「つなげる」ことにどこよりもこだわり、新たな価値を創造していく。

関東支社

現在の旧小西家住宅と北浜コニシビル